治験神話ビデオ 2: 治験に参加してもメリットはない
4G Clinical は CISCRP (臨床研究参加に関する情報 & 研究センター) が企画した定説的な神話を暴くキャンペーンに協力する機会に預かり、治験リテラシーを高めるというその使命に取り組むべく、 治験に関する誤解を改めていただくためのビデオ シリーズ に参加しました。
定説的な治験の神話を暴くビデオ シリーズの 2つ目では、イーライリリー社 (Eli Lilly and Company) のジョセフ・キム氏が患者が直面しうるさまざまな起こりうる結果について語ります。
関連ビデオ:
![]() |
![]() |
![]() |
音声テキストを表示:
こんにちは。ジョセフ・キムです。イーライリリー社で臨床研究に携わっています。Elixir Factor というポッドキャストの主催者でもあります。Elixir Factorは科学と革新をインスパイアする物語の番組です。
本日は、臨床研究とそれらを取り巻く神話についてお話したいと思います。その1つは治験に参加しても役に立たないという誤解です。これは少し複雑です。もちろん、当該治験薬は効かないかもしれません ... それは本当です。プラセボの場合は尚更です。プラセボ (偽薬) 効果という言葉もあり、偽薬でもまるで薬が効いているような可能性も無きにしも非ずですが、それについてはまた後ほど述べたいと思います。ただ、ことの事実はあなたはたくさんのケア、それも医療ケアを受けているということです。医療の発展に向けて新薬の研究を進めているまさに優れた医師、コーディネーター、そして看護師が面倒を見てくれます。信頼できる国際的な臨床医、信頼できる会社が開発・出資した薬品、信頼できる治験依頼者が揃えば、安全に配慮した十分なケアが施されます。そして、安全を確認する多くのケアを受けることで、参加者は研究に協力しなかったら気付かなかったであろう事実にも気付くものです。
服用しようとする薬つまり治験薬が効いた場合、または効き目のある対照薬を服用した場合には症状が改善されることがあります。たとえば、市販の「薬A」を治験薬と比較する目的で用いて「薬A」が効けば症状が改善されるわけです。治らない可能性は確かにあるので、治ったとか効いたという事実に対して真実は奇妙ですが、思うに効果の確度は上がります。しかし、まったく効かない可能性があるのも事実です。
何もしないよりはましでしょうか。その辺は定かではありません。これは医療における人間研究に関わる難しい部分です。ただし、研究は最終的に施設内治験審査委員会という組織によって承認され、この組織は基本的に研究の設計と治験薬に関するすべてが十分に安全であることを確認する第三者倫理委員会です。 ですから、患者や人間が危害を被ったり、少なくとも無用なリスクを負う心配はありません。企業は治験参加のリスクとメリットを理解していただけるように最善を尽くします。良質な医療を高い頻度で受けていただくために、あらゆる兆候を検出し、加えて安全の確保に努めます。
患者の多くは研究への参加をやめてしまいますが、参加すれば自分の病気をもっと理解し、実際に病気の自己管理が上手になります。そうすれば、研究自体が治癒につながらなくても研究が 1つの役目を果たしたことになります。最終的に、研究は潜在的な薬に関する真実を見つける活動であり、真実が肯定的であれば、それを世界に広げて多くの人生を救いたいと願うものです。
Tag(s):
Clinical Trials
Sabrina Fei
Sabrina Fei, 4G Clinical Senior Marketing Manager, has 6 years of experience in B2B healthcare marketing. Prior to joining the 4G team, Sabrina worked at a life sciences event organization, where she led a team of marketers to generate and implement impactful, multifaceted marketing strategies.